画材/コピックとメーカーについて

コピックは1987年に株式会社Too(当時は株式会社いづみや)より発売されたマーカーです。
株式会社Tooサイトより引用

そして、コピー機がデザインで使われるようになった時代の求めに応じて登場してきたのが“トナーを溶かさないマーカー”「コピック」。コピー機で出力したものに着色する、というコンセプトで登場した製品でした。
その後、色数やバリエーションも増え、グッドデザイン賞も受賞、現在世界48ヵ国以上の方々に愛用されているロングライフデザイン製品に成長しています。

 
1993年にコピックスケッチが発売になり、これにはスーパーブラシニブ(筆ペンのような弾力のあるブラシ)が採用され、塗りムラも出づらくなったのでその頃から使うようになりました。
これより前に使っていたマーカーはマービーマーカーで、それに比べると高価でなかなか手が出せませんでしたが、それだけのことはある逸品でした。
マービーマーカー 単品 90円
コピックスケッチ 単品 380円
(共に当時の価格。税抜き)
 →ふと現在の価格を調べてみたんですが、なんと両者とも変わってないようですね。

マービーマーカー以外にも、ポスターカラー、リキテックス、透明水彩絵の具等を使っていましたが、こちらもコピックやデジタルに変わっていきました。
私の場合、ゲーム業界ではパッケージ等印刷物用を除き基本的には最終的な商品までデジタル絵ということもあり、徐々にそちへ移行しましたが、今日でも当マーカーを使っている方は多いと思います。

株式会社Tooは主に画材の卸売をしている会社で、前述のとおり元々は株式会社いづみやという社名でした(1992年に変更)
実は私はゲーム業界に入る前は広告デザイン業界におりまして、備品の管理(新人の仕事)をしていた関係でよくいづみやさんにFAX等で注文をしたり、倉庫みたいな所へ商品を取りに行ったり(基本は配達していただけますが急ぎの場合)していました。

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▲コピックスケッチが発売されたばかりの頃の画材カタログ(消費税3%)

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▲そのカタログのコピックのページ

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講座/設定画04_建物外観

建物外観
【設定画04_建物外観】の手順。
あちらにも書いてあるとおり、この絵は線画を鉛筆そして着色をコピックスケッチで仕上げています。
3D化を想定して三面図も起こしてあります(このように三面図まで用意することもあれば、モデラーの方任せのこともあります。そのあたりは工数配分次第です)

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まず線画を鉛筆で描き、それをコピーします。
鉛筆のようなモノトーンの原稿を普通にコピーすると汚く潰れてしまいますので、コピー機の写真モード(メーカーによって名称はまちまち)でハーフトーン(網点)でコピーしていました。
今のコピー機はそのような指定は無い(自動判別?)かもしれませんが、当時はそんな調子でした。
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▲この画像は鉛筆画をスキャンしたもので、ハーフトーンではありません。

三面図等の直線や円は、定規、コンパス、テンプレート等を駆使して描いています。
テンプレートといえば今なら何かのデータのひな形という意味で使うことが多いかもしれませんが、ここでは下記のようなもののことです。
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▲定規、コンパス、テンプレート

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そのコピーをコピックスケッチで着色します。このマーカーはコピーのトナーを溶かさないのが発売当初の売りの1つでした。
コピックスケッチについてはこちらも→【画材/コピックとメーカーのTooについて】
当時(今も変わらないと思いますが)のコピックスケッチは透明水彩のような感じで、何度か塗り重ねて質感を陰影をつけて完成です。
建物外観

なにせアナログですので、塗りミスは描き直しとなり緊張感は今の比ではありませんでした。
線画はコピーで複製できるので、それ以前の頃よりはまだ余裕はありました。

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画材/擦筆(さっぴつ)について

擦筆というのは、木炭やパステル画等で粉の均しやのばしを指で行うと脂分がつくので、その代わりの紙製ペンのことです。
商品名としては『サッピツ』とカタカナ表記されることもありますね。
綿棒、ティッシュペーパー等でも代用できます。

Painterには擦筆ブラシがあり、アナログと同じような感覚で使えました。
(元々Painterはアナログ画材のシミュレーターのような位置づけだったように思います)
Photoshopで同じ用途だと指先ツール(CS5からは混合ブラシも)あたりが近いですが、今ひとつふたつ使用感が違うので、Painter、後にペイントツールSAI→CLIP STUDIO PAINTで同じような感覚のブラシが作れたので、それからはそちらを使っています。
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▲擦筆(実物はもう無いので手持ちの画材カタログより)

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画材/紙と鉛筆について

今現在はラフや線画の段階からデジタルで描いていますが、以前は線画は後述の鉛筆、着色はコピックスケッチといった感じでアナログでした。
このサイトにも幾つかその頃の絵が載っています(例えば【詳細/設定画04_建物外観】
ある時期から着色はデジタルに、しばらくしてから線画も移行しました。

アナログで線画を描いていた頃は、
紙はコピーしたときに格子が写らないグリッド紙、鉛筆はSTAEDTLER製の芯ホルダー(濃さは2B)を使っていました。
ペン先が丸くなってきたら芯研器(鉛筆削りのようなもの)で尖らせていました。
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▲芯ホルダーと芯ケースと芯研器

あと消しゴムは、細かいところには電動消しゴムを使っていました。
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▲電動消しゴム

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講座/イラスト02_フィールドマップイメージ

フィールドマップイメージ
【イラスト02_フィールドマップイメージ】の手順。
Painterを使っていた当時の手順を思い出しながら書きます。

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まずはラフのラフで、地形、配置物、アングル等構成を考えます。
今回の絵は構成物が単純かつ少ないのでそうでもありませんが、モノによってはここにもそれなりに工数がかかりますね。

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それを元にA4の紙に鉛筆でこれくらいのボリュームのラフ線画を書きます。
紙はグリッド紙、鉛筆は製図用のホルダーを使っていました。→【画材/紙と鉛筆について】
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Painterのチョーク系ブラシでベタ塗り。影も同じくチョーク系でざっくり塗り分けます。
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擦筆(さっぴつ)系、いわゆる指先ツール的なブラシで引き伸ばしていって、それでボヤケたところはチョーク系ペン先細めでクリアに描き足します。→【画材/擦筆(さっぴつ)について】
この絵に関しては、メインの色も影色も同じレイヤに描いていますが、デジタルの利点を活かしてすべて別々のレイヤに描くこともあります。その辺は後々どれくらいの修正を見越すかと、かけられる工数との相談でしょうか。
この辺引き伸ばし加減が絵柄のキモですが、多分に感覚的なことなので文章でお伝えするのはなかなか難しいですね。
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こんな感じまで仕上げます。Painterではここまで。
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最後にPhotoshopで、全体的な色味の調整やブラシによって所々色に変化をつけて完成です。
フィールドマップイメージ

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