情報/CLIP STUDIO PAINTに環境設定のクラウド保存が実装

本日(2015-06-30)リリースされたCLIP STUDIO(Ver.1.1.9)より、CLIP STUDIO PAINTのソフトウェア設定が「CLIPクラウド」上に保存できるようになりました。

「CLIP STUDIO」と「CLIP STUDIO PAINT」は紛らわしいですが、前者はCLIP STUDIO関係のツール(PAINTの他にACTION、MODELER、COORDINATE)の起動やその素材と作品を管理するソフトウェアで、後者はその内のツールの一つです。
本来なら「CLIP STUDIO」の「PAINT」とでも表現すべきかもしれませんが、公式でもその辺ははっきり分けていないようなので、当サイトでもそうしています。

※今回のクラウド保存は、ほぼCLIP STUDIO PAINT関係のみで、他のACTION、MODELER、COORDINATEは一部の素材のみ可能のようです。

境設定の他に、キーボードショートカットや修飾キー、ツール/サブツール、ワークスペース等々も保存でき、新しいPCへの移行や別のPCとの同期が容易になりました。
※全てが保存される訳ではないので、詳細は公式のクラウドご利用ガイドの「対象データ」の欄をご確認ください。
 特にWindowsとMac間の移行(同期)では、反映されないものがいくつかあるようなので注意が必要です。

加えて「CLIPクラウド」はソフトウェア設定以外にも、その容量(10GB)が許す限り、
素材(テクスチャ、パターン、3Dモデル等の全データ。個別指定不可)と作品(個別指定可)のバックアップとしても利用可能です。
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▲CLIP STUDIOの上部に「クラウドバー」が追加され、そこからクラウドの設定と操作が可能に

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LIPクラウドを利用するには、前提としてCLIP STUDIOをログイン状態で起動している必要があり、そのためにはユーザ登録も必要です。
ユーザ登録さえしていれば特に追加料金は無く、CLIP STUDIO専用ではありますが10GBのスペースが利用できるようです。

■バックアップおよび同期設定
ログインした上で、設定ブロックをクリックし、
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「クラウド設定」画面で、「クラウド利用」と「ソフトウェアバックアップ/素材の同期」のラジオボタンを「利用する」に、合わせて必要に応じてバックアップしたい作品を個別指定します。
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これにより、ソフトウェアバックアップはCLIP STUDIO起動時に1日1回、素材の同期は起動時およびデータの保存時に自動で行われるようになります。
※作品と違い素材は全て同期されるので、初回で数の多い場合はそれなりの時間を要すると思われます(公式によると目安として素材数6,000件、回線速度が100Mbpsの環境で4時間程度)

また任意のタイミングでのバックアップおよび同期も、CLIP STUDIOの設定メニューから可能です。
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■ソフトウェアリカバリー
ソフトウェアリカバリーブロック(前述のバックアップにより最終更新日時が表示されるように)をクリックし、
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「ソフトウェアリカバリー」画面で、復元したいバックアップを選択します(タイムスタンプの他にPC名でも判別可能、最大30件)
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その他取り扱いには諸注意がありますので、詳細は前述のクラウドご利用ガイドをご確認ください。

今までは半ば手動(目コピー)で設定していましたので、これでかなり楽になり助かります。

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情報/画像データにおけるラスターとベクターの違い

【講座/イラスト01_キャラクター1/2 ラフ画→線画編】で少し触れましたCLIP STUDIO PAINTのベクターレイヤーについて記事にする前に、画像データのラスターとベクターの形式の違いについて書いておこうと思います。
既に色々な情報源で触れられている事柄なので、ご存知の方は読み飛ばしていただければと思います。

ンピュータで扱う画像データには、
大きく分けてラスター形式とベクター形式の2つがあります。
ラスター形式
ブラシストロークや図形作成等の結果出来上がったピクセルの集まりで構成され、ピクセル一つずつの、
座標、色(や不透明度)等を記録してある形式で、
現実の絵画と近く、後述のベクター形式に比べ直感的で理解しやすいかと思います。
webブラウザで取り扱うことが多いデータフォーマットのjpeg、gif、pngが代表的でしょうか。
※ベクターの情報も内包して扱えるフォーマットもあります。PhotoshopのpsdやCLIP STUDIO PAINTのlip等。
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▲ラスター形式はピクセルの集まり。

ベクター形式
対してこちらは、ブラシストロークや図形等自体の、
座標、方向、強さ、ブラシも形状等を、アンカーポイント(点)とパス(線)に情報を持たせて記録している形式になります。
pdfやTrueTypeフォント、ポリゴン等がそうです。
※ラスターの情報も内包して扱える形式もあります。ポリゴンのテクスチャ等。
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▲ベクター形式のアンカーポイントとパス(Photoshop)

ただしベクター系式であっても、今日多くの場合、私達はラスターで出力されるディスプレイやプリンターの表示や印刷されたものを目にするので、ラスター形式に変換(ラスタライズ)されたものを見ています。
グラフィックソフトのツール機能の「ラスタライズ」をしなくても、OSなりがラスタライズしています。

れそれの形式には、得手不得手があり基本表裏のような関係ですが、
主だったものは以下、
ラスター形式
・実際の絵画と近く、直感的に描ける。
・広い面の塗りやグラデーションに優れ、写真や絵画を取り扱いやすい。
・拡大するとボケてしまう等、変形する度に像が崩れていく。
 ※昨今は高品位な拡大(アップサンプリング)が出来るソフトもありますが完全とはまだ言いがたいかと。
・ベクター形式への変換の精度が悪い。
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▲利点例。微妙な塗り加減を直感的に調整しやすい。

ベクター形式
・変形に強く、数値変更の結果を再ラスタライズするので基本的にアウトラインがボケない。
・後からストローク軌跡を帰る等、デジタルならではの編集ができる。
・その裏返しで現実にはないアンカーポイントやパスの集合なので、直感性に乏しい事がままある。
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▲利点例。ペン先の形状を変えずにストロークの軌跡を変更できる(CLIP STUDIO PAINT)

の呼び方として、主にラスター形式を取り扱うソフトをペイントソフト、ベクター形式はドローソフトと分けることもあります。
由来の一説として以下、Wikipedia引用

これは、画像編集ソフトがいち早く充実していたMacintoshにおいて、ビットマップ画像を編集するソフトの初期の代表格が「MacPaint」、ベクターイメージを編集するソフトが「MacDraw」という名前であったことに由来する。

 
前述のとおり、それぞれの形式をお互い内包することもできるようになって来てはいますが、別系統であることは変わりないかと思います。

代表的なペイントソフトは、やはりAdobe Photoshopでしょうか。私が使っている(いた)中では、Corel Painter、SYSTEMAX ペイントツールSAI、セルシス CLIP STUDIO PAINT、TAKABO SOFT EDGE2等もそうですね。
ドローソフトでは、やはりこれもAdobeのIllustratorでしょうか。
Illustratorはその「イラストレーター」という名前からいわゆるお絵描き用に感じるかもしれませんが、ペイント系のソフトのほうが直感的に描けますね。

以上を踏まえた上で、次回はCLIP STUDIO PAINTのベクターレイヤーの基本、パスの操作に関して書こうかと思います。
アップしました→【情報/CLIP STUDIO PAINTのベクターレイヤーの基本(線修正ツール)】

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